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タオルミーナ発バスツアー
参加ツアー: エトナ山サンセットツアー(北側) [夏季プログラム]
参加日: 2007年9月11日(火)
14:04 タオルミーナバスターミナル出発
4月〜9月初めは、15:00出発時間だが、秋になり日が短くなってきたので、この週から出発が1時間早まり、14:00の出発となった。参加人数70人、2階建てのバスが満席!出発が遅れるかと思ったが、13:55にバスがバスターミナルに入ってきたにも関わらず、わずか4分遅れの14:04にバスターミナルを出発。
バスターミナルから下に降りて行く途中にエトナ山が見える。エトナ山の上には、雲がかかっている。(通常、エトナ山は午後、雲の中に隠れることが多い。)さて、日暮れ時までに雲が晴れるか?
エトナ山サンセットツアー
タオルミーナ出発後、隣町のレトヤンニで他の参加者をピックアップし、14:37に高速道路に乗る。高速道路を15分走った後、フィューメフレッドで高速道路を降りる。エトナ山麓の町ピエディモンテ・エトネオから少しづつエトナ山の方向に登って行く。柑橘類の畑の向こうに青い海が見える。 エトナ山サンセットツアー
ピエディモンテ・エトネオの次は、リングアグロッサの町。エトナ山北側登山の入口の町として知られる。この町では、エトナのワインの製造が盛んで、葡萄畑をあちこちで見かける。収穫間近の大きくなった黒葡萄の房が見えた。9月末から葡萄の収穫が始まることだろう。 エトナ山サンセットツアー
15:40-16:30 標高1900mのピアノ・プロヴェンツァーナのレストラン兼バールにて小休憩
エトナ山2900mにジープで登る前に、バスで登れる最終地点のピアノ・プロヴェンツァーナのレストラン兼バールにて、トイレ休憩。このときに、夕食の注文をバスガイドが取る。
メニューは、次の通りでした。(2007年)
1.ブルスケッタ+前菜の盛り合わせ+デザート 15.00ユーロ
2.ブスルケッタ+パスタ・アッラ・ノルマ+デザート 16.00ユーロ
3.ブルスケッタ+肉料理+デザート 17.00ユーロ
4.パニーノ 4.00ユーロ
※飲み物代は含まれて入ません。
エトナ山サンセットツアー
16:35 ジープ乗り場に到着
レストラン兼バールから、ジープ乗り場までバスで移動し、バスガイドからジープの切符を貰う。
その上の北東火口まで登りたい人は、ここで追加料金10.00ユーロを支払う。(ツアー代金に含まれているのは、2900mまでのジープ登山のみ。北東火口まで登る場合は、追加料金が必要。)
登山の服装をしてこなかった人は、ここで登山用上着と靴をレンタルすることが出来ます。(レンタル料金 各2.00ユーロ)
エトナ山サンセットツアー
17:00-17:45 ジープで1900mから2900mに登る
20人ぐらいづつジープに乗り込み、いよいよ2900mへ出発。ジープの両側に見えるのは2002年噴火の溶岩。溶岩で枯れてしまった木が白骨化したように、ところどころ見える。いきなり、山羊の群れが姿を現す。(レストランで飼っているのか?)溶岩の斜面に生えたわずかな草を食べている。なんともたくましい山羊達!その先は植物が生えていない。見渡す限り黒い溶岩が広がる。
エトナ山サンセットツアー
ジープに乗り、45分後に2900mに到着。周囲は霧だった。(つまり雲の中)しかし、風があるので、そのうち霧が晴れるかもしれないと山岳ガイドは言う。
2900mから北東火口に歩いて登ることにしていた私は、寒さと霧と風のため、登るのをやめてジープに残りたいと思ったが、途中で挫折する人は一人もいなかったので、ここまで来てしまった手前、最後まで登ることにする。(半数の人が火口まで登った。)
※近年、火山活動が盛んなため、山頂火口まで登れません。
エトナ山サンセットツアー
17:45-18:45 北東火口まで徒歩で登山
山を登り始めて、すぐ空気が薄いのに気づいた。空気中の酸素が少ない。用心して、ペースを落としてゆっくり登る。しばらくすると慣れてきた。グループを外れる人がいないように、前と後ろには山岳ガイドがついている。(実際、霧の中、遭難するのは容易なことだと思った。日没はもうすぐ。寒さだけでこんなところに一晩も入れば、凍え死んでしまう...)
エトナ山サンセットツアー
いきなり霧が晴れて、真っ青な空が見える。
エトナ山頂で見る透明度100%の空!
北東火口の頂上が見えてきた。もうすぐ頂上だ!
エトナ山サンセットツアー
頂上に到着!ヨーロッパ最大の活火山エトナ山の北東火口を制覇!(2900mまではバスとジープだったが...)
火口から白い煙が出ている。私は今まで「噴煙」だと思っていたが、正確には硫黄成分を含んだ蒸気ガスのようなもの。煙ではない。ましては、火山灰など含まれて入ない。
エトナ山サンセットツアー
火口周囲の地面には硫黄が付着していて、ところどころ白いガスが出ている。ガスが出ているところに、手を近づけると暖かい。
ちなみに、この時の気温は5度くらいしかなかったと思う。みんな寒さに震えていたので、手を近づけて暖をとる人がいた。(しかし、あまり顔を近づける咳き込むので注意!)
その後、山岳ガイドについて、2900mのジープが待つところまで降りる。登りはきつかったが、帰りはとても楽だった。溶岩の砂と石の混ざった斜面を15分ぐらいで、滑り降りた。
エトナ山サンセットツアー
19:00-19:15 サンセット観賞
19:00から太陽が沈み始めた。15分ほど観察したが、太陽が雲に隠れてしまったので、ジープで降り始める。
エトナ山サンセットツアー
19:15-19:50 ジープで2900mから1900mまで下山
下り道、雲が一瞬にして晴れ、太陽を垣間見た。
黒い溶岩の向こうに見える雲と太陽は、実に異様な雰囲気を醸し出していた。
エトナ山サンセットツアー
まるでバロック絵画さながらの、躍動感! エトナ山サンセットツアー
19:50-21:50 レストラン兼バールにて夕食
1,900mのピアノ・プロヴェンツァーナに戻り、レンタルした上着と靴を返して、レストラン兼バールにジープでそのまま移動。
トイレ休憩のときに、オーダーした品で夕食。
私は、ブルスケッタ+パスタ・アッラ・ノルマ+デザートを注文したが、どれも想像していたより美味しかった。ツアーで行くレストランだから、たいしたことはないと思っていたが、このエトナ北側のピアノ・プロヴェンツァーナのレストランは美味しい。一般観光客の行くエトナ南側(カターニア側)サピエンツァ避難所では、こんなに美味しいレストランにあたったことはない。
エトナ山サンセットツアー
23:20 タオルミーナバスターミナルに到着
夕食後、バスに乗り込み、真っ暗な山道を降りていく。リングアグロッサに近づくと、やっと人里に戻ってきたような気がした。ピエディモンテ・エトネオを通り、高速道路に乗る。ジャルディーニ・ナクソスで高速を降り、他の乗客を降ろしてから、タオルミーナに戻る。
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